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なでしこジャパン 今度の夢は五輪でメダル INAC神戸レオネッサ 高瀬 愛実 選手

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なでしこジャパン 今度の夢は五輪でメダル INAC神戸レオネッサ 高瀬 愛実 選手

2012/01/14

 なでしこジャパン。昨年7月ドイツで行われた第6回サッカー女子ワールドカップで見事初優勝を飾った。東日本大震災で日本中が落ち込んでいる中、一点の光として国中に勇気と元気と感動を与えてくれたことは誰もが認めるところだろう。代表チームの一員である高瀬愛実(21)選手が地元北見に里帰り。子どもたちにサッカー教室を開催した場面に立ち会って話を聞いた。
地元でサッカークリニック
 
 正月明け早々の1月4日、北見市端野のトレーニングセンターで小学生を中心に約180名を集め少年少女サッカークリニックが行われた。開催に先立ち報道関係者向けの記者会見を実施。その後すぐに子どもたちが待ち受けている体育館に移動し、主催者である北見市長の挨拶に続いて高瀬選手が「久しぶりに北見に帰ってきました。今日は、みんなと一緒にサッカーを楽しみたい」と参加者に呼びかけた。高瀬選手がサッカー人としてのキャリアをスタートしたのは小学校1年生。当時、入っていたリトルウィング北見の選手2名から記念品をもらい、なごやかな雰囲気の中クリニックが始まった。最初に取り組んだのはドリブル。ちょっぴり変化をつけて笛が鳴ったら膝やお尻でボールを止めるように指導。体育館を所狭しと駆け回る子どもたち。次にはサッカーの基本であるリフティング。自ら見本を示してプロの技を披露。踵などの足技に加え肩で受けるなどバリエーション豊かに見せる。そして、フォワード高瀬選手一番得意なシュート練習。4か所に分かれてゴールを置き、サポートスタッフを相手ディフェンダーとして立たせドリブルで抜きながらシュートさせる。そして、最後はみんな楽しみにしていたゲーム。小学校低学年からチーム同士で対戦させ高瀬選手ももちろん参加。学年が上がるにつれ、体格も良くなりテクニックもスピードも増してくる。ついつい選手として本能が出てしまうのか、時々ドリブルでゴール目指して上がる本気モードも。レディスチームを含めて全選手がゲームに参加してクリニックは終了。トークショーでは、子どもたちからの様々な質問に対して、真剣に答える姿が印象的。最後に、参加者一人ひとりにサイン、握手、記念撮影とファンを大切にする一流のアスリートとしての姿がそこにあった。
 

サッカーが大好き
 
 5人兄弟の末っ子。物心ついた時には兄も姉もサッカーを始めていた。自分もサッカーボールを蹴ることに何のためらいもなかったどころか、必然としか思えなかった。地元の少年団に入りボールをやんちゃに追いかけることが純粋に楽しくて、サッカーが大好きになった。だけど、高学年になるにつれ圧倒的に多かった男子に、今なら考えられないほど遠慮している自分がいた。中学では北見に女子チームがなかったため、やむを得ず釧路リベラルティでプレーすることに。その影響なのか自分を見つけられず大変な時期だった。姉の後を追って、高校は札幌の文教大明清高校に進学。吹っ切れたように自分のサッカーを見つけることができた。結果として北海道女子リーグで2年連続の得点王となった。サッカーが楽しくてしょうがなかった。伸び伸びとやったことが功を奏したのか、今のチームであるINAC神戸からオファーがあった。声がかかると思っていなかったので、凄くうれしかった。もともと自分の性格は心配性のため、本当にやっていけるのか最初は不安だらけ。だけど、神戸に降り立った時に「覚悟を持ってサッカーをやるしかない」と心が決まった。一年間がむしゃらにやってリーグ2位の16得点を挙げて新人王を取った。翌年1月、19歳でなでしこジャパンに選ばれた。


 
夢はかなう
 
 小さいころからの夢は、ワールドカップで優勝することだった。昨年ドイツ大会の初戦で会場にあふれんばかり観客の数に驚いた。そして、いろんな国の人たちが日の丸の旗を振っている姿を見て、感動してベンチで泣いた。自分の中では世界最高の舞台はあくまでもワールドカップだったから。その大会で、日本はアメリカを初めて破って優勝。ピッチに立った時間は短かったが、試合に出ていてもいなくても一緒に戦っているという気持ちでのぞんでいたので優勝の瞬間は純粋にうれしかった。しかし、時間がたつにつれ、悔しさが残った。次回は、自分が主力になってもう一度優勝したいと思った。


 
 今年は、ロンドンオリンピックの年。日本女子サッカーも大会に参加する。代表チームはワールドカップより人数が三人削られる。まずは、代表に選ばれなくてはならない。そのために本来のフォワードだけでなく右サイドも練習している。複数のポジションを出来る方が、アピールになるしチャンスも広がるからだ。ただ、小学校低学年以来のためディフェンスの間合いや、攻撃の上がるタイミングなど戸惑いも多い。今は、子どもの頃と同じようにひた向きにボールを追っている自分がいる。オリンピックはサッカーだけでなく柔道や水泳はじめいろんな競技の集合体だ。その中で、なでしこジャパンとして自分自身も期待に応え、結果を出し、充実感を味わいたい。今も昔もズゥッーと変わらない大好きなサッカーで、夢はかなうと信じているから。



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