新・ご当地グルメという言葉をご存じだろうか?じゃらんのヒロ中田さんが北海道にいた時代に提唱し、2005年7月に美瑛カレーうどんが第一号として誕生した。以来、道内30か所はもとより全国各地に広がりを見せている。本年7月新・ご当地グルメのグランプリ大会が北見の地で開催される。街をあげての一大イベントの準備に大忙しのさなか実行委員長の梶井敏行氏と副実行委員長船橋賢二氏に話を聞いた。
新・ご当地グルメの意義
新・ご当地グルメとは地元の食材にこだわり、新たな商品を考えて作ることから始まりました。いわゆる地産地消が大前提であるため、地元の食材を必ずしも使っていない食べ物と一線を画すため新という言葉をつけている。具体的に言うと、札幌や旭川ラーメンは北海道を代表する食べ物がある。しかし、中の具材やダシは地元で採れたものばかり使って調理していない。シナチクや卵、のり・もやし・玉ねぎなど産地は地元以外のものを使用していることが多い。私たちは自分たちの地域で採れる特産品を有効に活用し、通年で提供している。決められたルールをもとに、地元にある複数のお店が自分たちのオリジナリティ溢れた調理方法で料理を作っています。
そのこだわったグルメを武器に街に人を呼び込もうというまちづくりの概念が根底にあります。北見は、観光らしい観光がない。ビジネスマンは仕事で訪れるけど、観光客が立ち寄る街ではないのです。私たちは「オホーツク北見塩やきそば」を2007年4月から始め、丸4年がたちました。これまでの食数は44万食。この一年間では約15万食と年々増えています。要因としては、全国的なB級グルメ選手権で入賞や、各地のイベントに積極的に参加していることにより知名度が徐々に上がってきているのではないか?今まで北見に来なかった人たちがちょっと寄って食べてみようと思ってくれる。何よりも地元の人たちが友人・知人を連れて食べに来てくれる。地域の人に愛されて支持されることが一番大切なことなんだと実感しています。

北見初、一大イベント
7月2・3日の土日に新・ご当地グルメのグランプリ大会を北見市端野町のメルヘン広場で開催します。当日は、道内各地から13団体が集結します。本来であれば、その地域に行かなければ食べられないグルメが、その日だけは一ヶ所で楽しめるというのがポイントです。せっかく来てもらうのだから、より多くの新・ご当地グルメを食べていただくために、通常提供している金額より安く400円から600円で設定しました。また、お客様に一緒に盛り上げてもらう仕掛けとして審査方法に工夫を凝らしています。大きな特徴として人気度・味・コストパフォーマンスの3つのポイントがあります。人気度は、純粋に食べた数で決める。味とコストパフォーマンスは、食べたお客様からアンケートを取り5段階で評価してもらう。その総合点でグランプリ含め上位3位までを表彰します。大会の名誉会長には高橋はるみ知事が就任し、北海道の応援団として協力をお願いしています。
今回北見では、2万4千人の来場を見込んでいます。一口に2万人と言っても実際は大変な規模です。札幌と違い、地方で何万人も集めるイベントはなかなかありません。北見でも初めての経験です。難しいのは、当日どれくらいの人が入ってくれるかわからないのに、出展してくれる13団体の方々に十分な食材を用意してもらう必要があること。そんなに出るのか?と会議の際に押し問答があるけれど、お客様に売れ切れ続出で何もないというのが一番懸念されるところ。ましてや、地産地消の食べ物のため不足したからと言って食材を追加で取りに行く時間などない。自分たちも雲をつかむような話ですが、成功に向けて毎日のように実行委員会を開催しています。東日本大震災の後、知床を含め道東方面の観光客は激減しています。このイベントが一つのきっかけとなって地域振興に役立つことが出来るなら私たちにとってもこんなうれしいことはありません。
よさこいに続け
地方は、これから少子高齢化の波が押し寄せて人口が減少し、過疎化の傾向になるのは否めない。私たちは食べ物を通じてその波をどうにかしたい。そのためには、おいしさという味にこだわることが何よりも大切です。そして、同じ志を持っている近隣の仲間と協力し合いながら交流人口を増やしていく必要があると思っています。今回の新・ご当地グルメグランプリ大会は、一つの試金石です。十勝の豚丼や室蘭や美唄焼き鳥、幌加内そばを始め北海道には地域に根づいた美味しい食べ物がたくさんあります。今回のイベントを成功させ、次にはもっと幅広いジャンルから参加者を募り、北海道を代表する夏の一大イベントに発展・定着させることが私の夢です。

新・ご当地グルメグランプリ北海道2011 in オホーツク北見の公式HP