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森から学ぶ、自然が先生 札幌市立定山渓中学校

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森から学ぶ、自然が先生 札幌市立定山渓中学校

2018/03/15

 本年北海道は命名されて150年という節目の年を迎えている。名付け親は江戸時代の終わりから明治にかけて活躍した探検家の松浦武四郎。命名から遡ること10年前に松浦が定山渓の地に泊まり、温泉の存在を確認している。札幌の奥座敷である定山渓は、豊かな自然に囲まれ人々の心と体を優しく癒してくれている。この恵まれた環境を未来永劫残すために定山渓中学校の生徒が教育の一環として森林教室を行っている。その一連の活動が評価され第24回コカ・コーラ環境教育賞で全国優秀賞を受賞。卒業式で慌しい中、活動に携わっていた歌川雅也先生、阿久津美羽さん、本間崚君に森に対する想いを聞いた。
森林教室

 今から約70年前の1947年に開校しました。開校してすぐに森づくりが始まっています。学校林としての活動は35年にわたり、植樹した数は約2万本にも及んでいます。1985年に国有林として戻し、いったん役割は終えることになりました。2008年に札幌市は「さっぽろ地球憲章」を宣言します。第1章には「豊かな水やみどりを守り、育むまちをつくります」とあります。その宣言を受けて2010年に定山渓中学校では環境を守る活動を再び行おうという機運が高まり「森林教室」を始めました。この教室のねらいは、身近な地域のことから環境全体について考えることができる生徒になってほしいこと。森を育て、森から学ぶことで地球環境にかかわる多くの課題を体験的に知ることが出来ること。そして「ふるさとの森に木を植え育てた」経験は、ふるさとを大切に慈しむ豊かな心を育むことになると考えています。実際に私たちは木を育て、森の働きを学ぶことから始めました。研究所や大学の先生を講師に招き、4つのテーマで活動しています。「①周辺の森の植生調査」「②野生動物の自動撮影方法」「③現地歩行性昆虫調査実習」「④キノコのはたらきについて」奥定山渓にある水源の森は中山峠のちょっと手前まで行くため、往復の時間だけでバスで2時間もかかり頻繁には行くことが出来ない場所です。年に2回程度行って現地の作業時間は2時間程度と限られます。やることが盛りだくさんなので全校生徒17名を班分けしてあれもこれもと大忙しです。札幌市の水にもなっている水源の森は、伐採で切り開かれた場所を元の森に戻そうという活動です。周りの森と調和するように決まった苗しか植えません。現地の高いエゾマツの木から苗を採取し、苗木作りから取り組みました。ミズナラは500年を超える樹齢のものもあります。これまで植えた木は12種類になりました。しかし、植えた苗が順調に育つわけではありません。冬は2m以上も雪が積もり、夏にはシカや熊、キツネ、ウサギなどがやってきます。特にエゾシカは多く、下草や苗を食べてしまいます。そのため動物の侵入を防ぐ柵を設置しました。センサーカメラをつけて野生動物の生態も記録しています。元気で暴れん坊の小鹿も柵の中に入ることが出来ず苗を守ることが出来ました。今後は、柵内にある草をどうしたらいいかが課題です。
 花を守る活動は5年目を迎えています。看板設置やポスター配布、イベントに参加しての㏚や清掃活動をしています。雪が解けるとユリ科の花であるカタクリが芽をだし2万株以上の花が一面お花畑になる奇跡の丘。ポスターは生徒全員で分担して、定山渓のホテルなどに掲示をお願いし、皆さん温かく協力してくれます。昨年は定山渓小学校の児童と一緒に植生調査も行いました。花々は守られ、ここでは誰も花を取っていく人はいません。人が自然の美しさに触れ合える場所として地域のみんなで守っています。

夢の森づくり

 2016年から始まった「夢の森づくり」。森林管理局の建物が取り壊されてそのまま放棄されていた場所を学校で好きなように森づくりして良いよと言ってくれたことがきっかけでこの活動が始まりました。生徒が自由にこんな森にしたいと各人イラストを描きました。
「人と鳥が仲良く遊ぶ森」「野生動物と出会える森」「広場のある森」「真のキノコ王国」「昆虫たちの森」「たくさんの生き物がいる森」などなど多様性に富んだ願いをかなえられるように取り組んでいます。森林教室では遺伝子的に変化させたくないためルールが厳格。しかし、夢の森は外来種だらけのため好きに作れる。場所も歩いて15分の近距離のため頻繁に通えます。昨年は、国際交流事業としてジャイカの野球研修で来られた海外の方とバットの素材になっているアオダモの木を一緒に植えました。そして、子どもたちの絵に必ず登場するのがブランコ。この森は、みんなが集まって身近に自然と触れ合える場所なのでブランコも作りました。最初は、外来種は全部なぎ払おうと思っていたのですが、時間の経過とともに違うじゃないかと思うようになりました。ニセアカシアの生えている所にミズナラが芽を出しているのを見て、自然の力の凄さと変遷が垣間見えた気がします。昨年創立70周年を迎えた本校ですが、森を作るには長い年月が必要です。100周年の時にどんな森になっているか。継続していくことで大変貴重な場所になるのではないかと期待しています。動物や昆虫、花と共生するために何をしたらいいのか。自然の中で物に触れ、気づきを得て学ぶことが一番大切だと思っています。この活動が引き継がれ、豊かな森、美しい自然がいつまでも故郷にあることを願ってやみません。



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