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記憶の継承。平和への想いを伝える。立命館慶祥高等学校 3年 佐藤 花

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記憶の継承。平和への想いを伝える。立命館慶祥高等学校 3年 佐藤 花

2016/04/15

 北方領土。北方四島を取り巻く環境は依然として厳しい。戦後70年を経た今でも解決に至っていない。元島民の方々も高年齢化が進み、運動自体も次第に風化しつつあるように感じさせられる。そんな中、本年1月記念すべき第30回を数える「領土問題を考える高校生の弁論大会」において見事最優秀賞を受賞したのは地元北海道の女生徒。立命館慶祥高校佐藤花さんに北方領土に寄せる熱き思いを聞いた。
 私が、この領土に関心を持ったのは、小学生の時でした。家族でカニを食べに根室まで旅行に行きました。その時に両親がニホロにある道立北方四島交流センターに連れて行ってくれたのです。実際に見た北方領土はすごく近い。天気が良かったので建物まで見えるほど。こんなに近いのにどうして行くことが出来ないのか疑問に思いました。漠然と一緒に住めたらいいなぁと思ったり、領土問題って複雑だけど、身近な問題なんだと興味を持つようになりました。

 そのことがきっかけに戦争についても興味を抱くようになりまし
た。もともと祖父から戦争体験を聞かされていて、命の大切さを考えるようになったのです。昨年の8月南九州市で開催された知覧スピーチコンテストに応募しました。知覧はご存じの人も多いと思いますが、私たちの世代の若者が特攻隊として飛び立った場所です。スピーチのテーマは「戦争の悲惨さ」。私は、ひめゆり学徒隊などの話を中心に昨今の社会は命を大切にしていない風潮が目立ってきているというような内容にまとめました。全国から約3400件の応募があり、運よく最終発表者の4名に選ばれ知覧でスピーチを行うことが出来ました。




北方領土に寄せる想い

 1月の弁論大会にエントリーするきっかけは、北方領土のビザなし交流に参加したいと思ったからです。ビザなし交流に行くためには弁論大会参加が必須条件でした。そもそも北方領土に行きたいと思ったのは、小学校5年生の時に元島民の鈴木咲子さんが書かれた記事が目に留まり、自由研究の題材として取り上げたことから始まりました。鈴木咲子さんの話をまとめた自由研究を根室の北方四島交流センターに送ったら、思いがけず展示してくださることになったのです。その自由研究を見たご本人から感想の手紙が届き、その後手紙での交流が始まりました。直接お目にかかったのが高校1年生の夏。私は、小学生の時から北方領土に関心を持ち、以来ずっとライフワークと言えるほど様々なことを調べていくうちに、いつか現地に足を踏み入れたいと思うようになりました。

 今回の弁論テーマは、「望郷の礎(いしじ)」。北方領土問題は、どんどん風化しているように感じます。元島民の平均年齢は80歳を超え、証言者が少なくなる現実。世間の関心も薄くなり、やがて記憶の隅からもなくなるのではという虚しい気持ち。北方領土返還に必要なのは、私たち一人ひとりの記憶の継承が求められているのです。2年前沖縄の平和記念公園を訪れた時「あなたのような若い人が次の世代につなげて欲しい」と多くの方が私に言葉をかけてくれた。私は、根室の地にも同じように島民の名を刻んだ礎が必要なのだと決意したのです。しかも、単に提案にとどまらず実現したい。何よりも一番大変なのは、高額なお金を要すること。約17000人島民全員の名を刻むため石屋さんから見積をとったり、周りに千島桜を植えるために花屋さんと相談したり、あっちこっちに駆けずり回りました。今月沖縄に行くので、平和の礎に行って大きさを測ってこようと思っています。北方四島を望む場所に多くの方が訪れ、悲しい歴史を伝え、未来に続く思いをつなぐ役割を果たしてくれるものと確信しているのです。そのために企画書をいろんな方々に渡し協力を求めています。3月24日総理官邸を訪れ、安倍首相にも短い時間でしたが、想いを直接伝えました。安倍首相も「いい提案だね」とおっしゃってくれました。この活動は、単に北方領土返還にとどまらず、北海道に住む人のみならず多くの国民に戦争という悲劇を身近に感じ、平和への誓いにつながるものと思っているのです。何よりも嬉しかったのは、咲子さんが弁論大会に来てくれて「花ちゃんの話良かったよ。生きてて良かった」と言ってくれた時は涙がこぼれました。

世界に通用する人に

 私が言うのもおこがましいですが、立命館高校は学ぶのにとても良い学校だと思います。単に覚えるための学習ではなく、世界に通用する18歳になるために必要な準備をする。海外研修や18歳選挙権、テロ問題など他では経験できないようなプログラムを多数取り入れ、価値観を高め自分の意見、考えを醸成するところだと思います。学ぶ環境によっていろんな方と出会いがあり、周りの友達からも様々な考え方を聞くことが出来る。中学から通わせてくれた両親に心から感謝しています。

 次回のテーマは、シベリア抑留にしようと思っています。札幌にも80歳から90歳過ぎの体験者が多くいらっしゃいます。好奇心旺盛なので、講演会や直接お話をお聞きしに伺っています。いつの時代でも自分の足で直接出向き、フェイスツゥフェイスで対話することがとても大事だと実感しています。戦争体験者の高齢化が進み、徐々に語っていただける方が少なくなってきていますが、これからも可能な限りお話をお聞きし、自分なりに自分の言葉で多くの人たちに伝えていくことが私の役割だと思っています。



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