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まちの人たちから愛される 北の大地の水族館に 山の水族館 副館長(学芸員)山内 創

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まちの人たちから愛される 北の大地の水族館に 山の水族館 副館長(学芸員)山内 創

2015/08/20

 水族館と言えば海辺近くにあるのが一般的。おんねゆ温泉にほど近い、山の中にある世にも不思議な水族館。一時は年間2万人を下回り廃館の危機に。2012年再起をかけた出直しで、入場者は30万人を超える大ブレーク。昨年まちづくりで優れた実績をあげた地区を表彰する「第9回まち交大賞」で北海道初の最上位国土交通大臣賞を受賞。地に足を付けた活動が安定入館者数につながると言う「山の水族館」副館長山内創氏に話を聞いた。
北の大地の水族館

 水族館の歴史は古く、今から37年前に開設されました。98年から10数年間は年間2万人位で推移していました。思うような集客が出来ない状況の中、河川改修工事による立ち退きで2011年に一旦閉館することになりました。この機会に、おんねゆ温泉街の再生事業とあわせて観光客誘致も兼ねたまちづくりの一環として新しい水族館を創ろうと考えたのがリニューアルのきっかけです。せっかく新しいものを創るなら、有名な水族館プロデューサーである中村元先生に頼もうとスタッフから提案がありました。中村さんは、もともと三重の鳥羽水族館で副館長として働いたのち、東京のサンシャイン水族館、江の島水族館など新しい展示を行う有名な水族館プロデューサー。さらに、日本全国の水族館ガイドブックを出し、旧水族館に立ち寄った際に「この水族館は次回の掲載時にはつぶれているだろう」と思っていたそうです。そんな所から、水族館を立て替えるので是非プロデュースしてほしいと無謀にもアプローチしたのです。しかも、予算は3億5千万。まちにとっては大きな予算ですが、通常水族館を創るには、その20倍の金額がかかるのです。中村さんは、観光再生アドバイザーをしていることもあり、小さいまちだからこそ水族館でまちづくりが出来るとボランティアで引き受けてくれることに。中村さんは、水族館には「水隗(すいかい)」が大事だと言っています。海の奥行き感や、浮遊感、清涼感、躍動感など、あたかもダイビングを楽しんでいるかのような光景。気に入った水槽をボーッと眺める。水族館で大人が見ているのは、生き物ではなく水中の世界そのもの。そして、水中の世界を表現できる水族館が癒しを与え、大人の比率を増やし、集客増に繋がっていくのです。

 リニューアルした水族館ですが、展示している魚は従来と全く変わっていません。イトウやニジマスなど川や湖に生息している魚が主役です。変わったのは見せ方なんです。本物そっくりの滝壺を作り、その下に魚たちが集まっている。川の水量を変化させ、魚が川を上る習性に歓声をあげる。世界で初めて、外に突き出している水槽を自然の状態で冬を迎えさせ、氷の下で生息している魚の様子に驚く。幻の魚と言われ絶滅危惧種にも指定されているイトウ。川から獲ってきた天然のイトウ約40頭を飼育しているのは日本でここだけ。大きなものでは1mを超え悠然と泳ぐ姿は圧巻です。これらの水槽を支えているのは毎分200ℓの水量がある地下水。通常の水族館は水をろ過する装置に莫大な金額を要し、総工費がかさみますが、この地には「豊富な地下水、魔法の温泉」があり費用を抑えることが可能となりました。地域の温泉と厳しい寒さ、自然をマッチさせれば小さな水族館でも大きな魅力を持たせられる。こうして北の大地の水族館のコンセプトが決まったのです。




竹島に追いつけ、追い越せ

 入館者数は初年度約30万。2年間で50万人を超え順調すぎるほどの滑り出し。しかし、3年目の今年は18万人と一時のブームが去り、減少傾向に入ってきました。これからの取り組みが本当に大切な時期になったと実感しています。私が大好きな水族館に愛知県の竹島水族館というところがあります。まちの人口は8万人。そこに50年以上前から開業している竹島。はっきり言って建物もショボくて古い。だけど入館者は年間21万人を超えている。何が要因かと言うと①漁師の方を含めて地域の人たちが協力してくれている。②企画力、アイデアが奇抜。③笑える解説文、手作りPOPが人気。お客様が楽しく過ごしてもらえるようにいろんなことが考えられている。解説なんかは学術的に難しいことは一切書かず「この魚、この前居酒屋で食べたらメチャクチャおいしかった。僕はこの魚を見たら食べることしか考えられない」と書かれている。そうすると全部の解説を読みたくなってきます。必然的に滞在時間も長くなる。それをここと同じ5名のスタッフで実施しているんです。みんながお客さん視点で考えていて、飼育員とお客様そして展示されている魚との距離が近い。隣の家に遊びに行く感覚で水族館に来るお客様が多く、まちの人に愛されているんですよ。私の目標は、竹島のように山の水族館を地域の人たちと一緒になって盛り上げていきたい。食育プログラムや北見市内での総合学習など私たちがやれることを精一杯やり、まちの人たちから愛され自慢できるおらがまちの水族館にすることが私の願いです。


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