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愛情いっぱいの牛で「町と人」を元気にしたい 川瀬牧場 ものづくりマイスター 川瀬 保子

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愛情いっぱいの牛で「町と人」を元気にしたい 川瀬牧場 ものづくりマイスター 川瀬 保子

2019/06/14

 津別町。オホーツク圏の内陸部に位置し、緑豊かな自然に囲まれた大地。百回という記念すべきNHK朝のドラマの舞台は北海道十勝。草刈正雄演じる牛飼い同様、開拓者として移住してから4代目となる川瀬牧場。地元の人に日常的に牛肉を食べてもらうために創意工夫し、直売所を作るなどして北海道から平成30年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰で最優秀賞を受賞した川瀬保子さんに農業にかける熱き思いを聞いた。

20歳の時に結婚し、川瀬牧場に携わることになりました。農機具の名前も知らないし、1年間どんな流れで仕事をしているかもわからない。これまで自分が育ってきた環境と180度違う世界にカルチャーショックを受けました。子どもは女の子ばかり4人いるのですが最初の10年はお腹が大きいか、乳飲み子かという繰り返しでした。専業主婦のつもりで嫁に来たはずが、世の中は甘くない。両親が出かけたある日、妊娠してお腹が大きい時に夫から「なんで何もしないんだ!」って言われたのがきっかけで牛の世話をすることになりました。だけど、牛が怖い。角はあるし、顔は大きいし。掃除するにも私は体が小さいので牛舎の中まで入らないと手が届かない。最初は恐る恐るやっていたけど、そのうちかじらないことが分かったら慣れてきて、よく見たら牛の目って可愛い。掃除して綺麗にしてあげると牛は嬉しくなって飛び跳ねるんですよ。お産にも数多く立ち合いました。自分も何回も出産しているので、出産のタイミングがわかるんです。その辺は夫よりも強い。牛とともに成長してきた感じがあります。自分に意外に合っているのはトラクター。最初は大変でした。体が小さいため足の力はないし、何より足が届かない。畑もやっていますが、傾斜がひどくて、ひっくり返るじゃないかとビクビクしてました。夫の弟が親切に教えてくれたのもあって、最初は2tダンプだったのが4tになり、牧草束ねてトラックに積んで運ぶ。慣れてくると楽しくなりました。当時の一日のサイクルは、朝4時に起きて、牛舎に行き、子どもたちにご飯を食べさせて、畑に行く。畑も50ha位あるのですが、何か所にも分かれていてお弁当を持って作業します。途中子どもの送り迎えをして、日が暮れるまで畑仕事。帰ってきて牛舎に行き牛の世話。その後、晩御飯など家事。本当に息つく暇もない感じです。今思えば大変な時期もありましたが、家族を育てる力って凄いなと思います。周りにも支えられて34年たち、多少なりとも頑張ったなという自負心はあります。

 

 忙しい中にも農協女性部の集まりには積極的に参加しました。先輩の方々に恵まれ、いろいろ勉強させてもらいました。そこでグリーンツーリズムという活動を始めました。津別町は、千葉県船橋市と友好都市になっていて毎年子どもの交流をしていました。受け入れ家庭もして、小学校高学年から中学生を預かるんですが、これまた楽しい。2005年から始めて、20102月には簡易宿泊施設の許可も取りました。今では、神奈川の高校と大阪の専門学校生を定期的に受け入れしていますが、時代の移り変りで離農する方や家庭環境の変化などもあり、まち全体の取り組み方として難しい局面を迎えつつあります。

 

ぎゅぎゅ~っとテラス

 

黒毛和牛を飼っていて、義父が中心となって流氷牛のブランド化を地元の人たちと立ち上げました。飼育数も200頭を超え津別では大きい規模になり東京や地元北見の食肉市場でも認知度が高くなってきました。夫から加工品の販売をやってみたいという話があり、網走にある東京農業大学で「ビジネス地域創成塾」の3期生として応募しました。この創成塾は文科省の事業に採択され、オホーツクの潜在的な地域資源を利用した食品開発をはじめとする知識・技術・創造力を備えた人材の養成を目指すものです。1年目の終わりに、何かを形にして中間発表しなくてはならないと言われ、慌てました。ちょうど牛を使ったソーセージを作り始めていて「これだ」と思いました。牛肉だけのソーセージだと値段も張るし、豚とはちょっと味も違うし、とっつきにくいから単に加工品としてはそんなに売れると思えない。そこで考えたのがホットドック。調理して出すから飲食業。創成塾に入らなかったら、今の形は生まれなかったと思います。せっかくこの地域で牛肉作っているんだから多くの人に食べてもらいたい。だけど流氷牛なら値段がちょっと高くて、普段使いの金額ではない。それならお産したお母さん牛ならどうかと思い、いろいろ試してみました。お産2回以内なら2歳ちょっとで、それ以降肥育して30数か月で出荷すると、流氷牛とほぼ同じサイクルになる。エサも同じものを使い、脂も乳白色で肉質も柔らかく食べやすい。日常的に牛肉を食べてもらえるように価格も質もこだわりました。2015年に自宅を改修する際、夫に強引に頼み1階部分を飲食できるスペースにしてもらい「ぎゅぎゅ~っとテラス」としてオープンしました。

 

現在は、次女が手伝ってくれて、定番の他にいろんなものを少しずつ食べられる気まぐれプレートも人気です。農大には週2回出店していて、学生と娘が意見交換を頻繁にしています。丼物がほしいとか、スィーツが食べたいなど、今後新商品の提供もしていきたいと考えています。農大生と交流していると若い力を感じます。六次化の確立や一次産業への将来展望など卒業後もこの地に残ってもらいたい。農家と消費者を繋げるために、一緒に未来に向けての取組みが出来るような架け橋になりたいと願っています。


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