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京都から津別に移住 助け合う人たちに囲まれて カフェ「ホロカ」 店主 増田 久美子

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京都から津別に移住 助け合う人たちに囲まれて カフェ「ホロカ」 店主 増田 久美子

2019/08/14

 アグリツーリズモ。イタリア好きな人なら聞いたことがあるかもしれない。農業と観光を合わせた言葉だが、当初は農業を守るための必要最低限の人口の保持と、その地域の自然環境保全のために始められたもの。そんな生活に憧れ、人との出会いから津別町に家族で移住し、旦那さんの郷土料理であるモンゴルぎょうざの店を今年オープン。あせらずおごらず、じっくりゆっくりをモットーに夢の実現に向けて歩みだしたカフェホロカ増田久美子さんに北の大地に寄せる想いを聞いた。
 生まれも育ちも京都の山科です。もともと食べることが大好きで、短大を卒業してモデルをやりながら飲食店で働いていました。いずれお金を貯めて海外に行きたいと思っていたので、京大近くの日伊会館という所にイタリア語勉強のため通っていました。何年かたったとある時に先生が短期留学する場所が南イタリアにあると紹介してくれ、3ヶ月行くことになったんです。そこで体験したのがアグリツーリズモ。農村地帯で動物たちと気軽に触れ合う。日本にも馬に乗ったり、動物に触れたりする施設もありますがどこも高いじゃないですか。もっと垣根を低く、誰もが気兼ねなく楽しめるものがいい。それがイタリアには普通に存在していました。帰国してから京都に戻り、いろんなジャンルの飲食店で働きました。タイ、ベトナム、中華、イタリアン。しかも全て厨房です。年を重ねてずっとアルバイトというのも安定しないと思い、栄養士の資格を取るため専門学校に行くことにしました。

私の母は、出かけるのが好きで、当時兵庫県の丹波篠山市によく一緒に行きました。温泉に入って、道の駅で買い物して、そしてお昼にモンゴル料理を食べる。私は羊肉が好きなので、何度か行っているうちに、モンゴルから大阪の大学に留学していた主人と知り合ったのです。知人からモンゴル料理の店を出すのでやってみないかと誘われ、大阪高槻市で始めることになりました。ランチは主人が一人でやり、夜は二人。忙しい時は母も手伝いに来てくれました。

 

地域おこし協力隊

 

専門学校時代に網走の国土交通省にいた人と知り合い、JA津別の部長さんを紹介してもらいました。その縁で、津別町内で農家の人がやっていた民宿を教えてもらい、何度か津別を訪れるようになったんです。アグリツーリズモに憧れていたので、札幌だと意味がない。だから北海道は津別しか知りません。移住に必要な大きな要素は仕事です。ある程度の収入が見込めないと現実的に踏み込めない。2013年、第一期地域おこし協力隊の募集が始まったのです。北海道から沖縄まで全国的に行っている事業ですが、取組みは各自治体によって違います。津別は、3年間仕事と家と車が与えられました。その間に定住に向けて活動してほしいというのが基本です。当時は、もう結婚していてお腹には長男がいました。主人は、道の駅で豆腐作りを始めました。おばぁちゃんから豆腐の作り方を一から教わり、私はアルバイトでクマヤキが仕事です。3年間と言っても1年でいなくなる人もいる。周りを見ていると、拙速に自分たちのことだけ考えて、結果を相手に求めると嫌がられます。自分たちだけで何でも出来る力があればいいかもしれないけど、世の中一人だけで出来るなんてありえないじゃないですか。いろんな人たちに支えてもらったり、助け合って生きていかないとダメだと思うんです。特に津別は人との繋がりが深い。古き良き日本のスタイルがまだ残っている感じがします。遠くの親より、近くのおばぁちゃんやおじいちゃん。実の孫のように子どもたちの面倒を見てくれたり、山で採ってきた山菜や畑の野菜をくれたり、カフェを手伝ってくれたり、本当に助けてもらっています。結局、場所ではなく、どんな人たちと繋がっているかが大切だと気付かされました。3年経って、私たちは津別に移住することにしました。二人目の子どもも生まれ、今では近所の人を「じぃじ、ばぁば」と呼んでいます。そういう人たちに囲まれ、恵まれた環境があったから何とかやっていけると思ったのです。

 

カフェホロカ

 

今年4月に道の駅に隣接している昔の駅舎でカフェを始めました。以前は、コーヒー専門店だったのですが、違う場所に移転したので道の駅からやってみないかと言われてこれも何かの縁だと思ってやることにしました。メインは「モンゴルぎょうざ」。京都にいた時に台湾で有名な小龍包の店があって、そこで働いていた経験が生かせられました。生地を切ったり、包んだり、蒸したりする技術は持っていたんです。うちの餃子は生地も手作り。日本では生地まで作っている所はほとんどありません。生の生地はすごくツルツル、もちっとした触感があります。地元の野菜をふんだんに使っていて、鍋に入れてもおいしいです。観光客だけでなく、地元の人たちもお土産で自宅用に買ってくれます。シフォンケーキもその都度いろんな味で作っています。季節の果物を本州から送ってもらって、どうやって調理したらおいしいか考えながら焼いています。今、自宅でニワトリとヤギを飼っています。ニワトリは「撫でて」って寄ってくるんですよ。ゆくゆくは自宅を改装して自分が思い描くカフェを作って、絶対に馬を飼いたい。そのためには、あせらずちょっとづつ歩んで、地域に人たちから愛される人とお店になりたいと願っています。


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